意外と身近にあるコンクリート
私たちの身の回りには、道路や電柱、巨大な建造物など、コンクリートがたくさん使用されていて数えればきりがありません。しかしコンクリートと聞いてのイメージは「冷たい」「重い」「建物の基礎」「学校、堤防、橋の柱脚など、日常生活にはあまり関係のないところで使われているのかな?」そんなイメージを持っているのではないでしょうか。それほどまでに身近な存在ではありますが、一体コンクリートとは、何からできているのでしょうか?知っているようで意外に知らない豆知識をお伝えいたします。
コンクリートの長所&短所
砂と砂利を、セメントと水で混ぜ合わせて固めた石のような固まりを
コンクリートと言い様々な場所で使われています
道路や鉄道、トンネル、海岸の防波堤、土砂崩れを防止する砂防ダムや水道施設
そして集合住宅や工場などの建築物に使用され、災害に強いインフラが形成
されています
ダムのコンクリートと高速道路の橋梁とはコンクリートの役割が全く違う…
ダムの形式は重力式というものでコンクリートの重さをいかした構造物で
中に鉄筋が入って無くコンクリートそのものになります
ダムにある水の水圧に耐えるだけの重いコンクリートを築いており
軽いコンクリートでは水圧に耐えられなく崩壊してしまうおそれがあります
そして中に鉄筋があるとクラックの原因にもなります
橋梁では反対に重さが欠点になるので軽くて強い材料が望ましく、
橋を支える柱のスパンが短い橋梁にはコンクリート構造が選択されやすいです
コンクリートは引張強度が小さいという弱点がありますが、ひび割れが生じても中の鉄筋が強度を補っているので途中で折れたりはしないのです
コンクリート構造物の劣化
打放コンクリートは保護しない場合は、数年程度で劣化し汚れが目立ってくる状態になりやすいです。このため打放しコンク リートの質感そのままに長期間にわたって初期の状態を維持するコンクリート構造物の劣化は、様々な原因で進んでいきます
表面からの浸食紫外線や内部からのクラックに鋼材の腐食などが上がりますそして構造物の置かれる状況も複雑に作用し長い年月をかけて劣化していきます
そして主な劣化の原因は中性化によるのが多いと思います
コンクリート自体がアルカリ性であり、空気中の二酸化炭素が内部に侵入し、
炭酸カルシウムに変化します
炭酸カルシウムに変質することでコンクリートが中性化し、内部の鉄筋を腐食しやすい環境になります
この中性化速度は、コンクリートの緻密さやセメントの種類、水とセメントの混水比により速度はだいぶ変わってきます
コンクリートの汚れの原因はその吸水生にあり汚れの物質を吸い込み、また汚れを栄養源に苔やかびが発 生し吸水性をなくせば、吸水に伴う汚 れが 防止
でき、ヘアークラック部分の臼華の発生を抑制することも可能
例では、水の量が少なく成ればなる程中性化しにくくなるという研究結果がでています
一部書籍等参考にしております