事業内容

打ち放しコンクリート

打ち放しコンクリート」とは、RC(鉄筋コンクリート造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物における仕上げ方の一つです。コンクリートを木材で組み立てられた型枠に流し込んで作ります。そして固まったことを確認し型枠を外すと、表面が現れます。構造体であるコンクリートを見せる形で仕上げたもので、打ち上がったそのままの状態の仕上げが「打放し(打ち放し)コンクリート素地仕上げ」となります。型枠にコンクリートを流し込んで硬化させ、型枠を外した後に耐水性を向上させる目的で外壁へ撥水剤を塗布しています。

RC・SRCの集合住宅は外壁や隣戸との境の界壁をコンクリートでつくりますが、専有部分内の間仕切り壁は石膏ボードであるため、壁紙や塗料による仕上げが一般的。そのため、打ち放しコンクリートのマンションであっても、すべての壁がそのような仕上がりになっているわけではなく、一部の壁のみ打ち放しコンクリートになっています。

また、外壁側と内壁側のどちらかを打ち放しコンクリート仕上げとし、外壁をタイル仕上げ、もしくは内壁をクロス張りや塗装仕上げとした建物もあります。

コンクリート左官補修

打ち放しコンクリート

コンクリート打設時に出るジャンカコールドジョイント、あばた等々のトラブル…
コンクリートの表面は、すべての要因を上手くバランスされる事で気泡のない滑らかな美しい表面が得られます。さらにアルカリ性ですので、年月が経つとコンクリート表面のひび割れ部分から入った雨水などで中性化してしまい、コンクリート内の鉄筋が錆びたり、膨張してコンクリート表面が傷んでしまいます。

仕上げが適切に行われなかった打ち放しコンクリートの表面は、環境の影響を多大に受けるため、時間の経過とともに劣化が進み、様々な症状が発生するおそれも。これらの症状を解消するだけでなく、メンテナンス後の新たな劣化の発生を長期間最小限に抑えることが重要となります。

打ち放しコンクリート化粧補修

PC柱|サンプルの仕上げ作業

生コンクリートを型枠に流し込み作り、固まったことを確認し型枠を外すと、打ちっ放しコンクリート面が現れます。この固まったコンクリート面に手を加えず、打ち上がったそのままの状態の仕上げが「打ち放しコンクリート素地仕上げ」です。固まったコンクリートに全く手を加えない状態で美しい仕上がりを実現するには、高度な技術と細やかな現場管理が必要となります。
打放しコンクリートでは、仕上げ面としてコンクリートの素地をそのまま用いる為、仕上げ材料としての視覚的な仕上がり状態が重要な要素であります

また何も手を加えていない状態のコンクリート自体は、耐久性や汚れ防止の機能はまだ高くありません。このため打ち上がったあとに最終的な仕上げ処理を施し、耐久性・防水性を与えます。耐久性を向上させたうえで、より美しい仕上げ面を実現することが重要です。この美しい仕上げこそが、この職種の最大の魅力で、職人の腕の見せ所です。
作業の工程はコンクリートに出来たジャンカやピンホール(穴)コールドジョイントをモルタル付けで形を形成していきます

壁面などに指定の色でムラなく均一に塗っていく一般的な塗装とは異なり、塗面そのものの素材とは異なる印象に仕上げるのが特殊塗装の目的。
木目模様・左官模様といった描写や、まるで経年劣化によってできたような色のカスレをリアルに表現するなど、ビルやオフィスなどをはじめ、デザイン性の高い建物の改修などでも用いられている塗装技術です。
その後、水性塗料を使い色調を合わしパターン付け模様を描いていきます…
最終工程で撥水剤をコーティングし作業完了です

打ちっ放しコンクリート撥水剤&塗装

ランデックスコート撥水剤の塗布&塗装仕上げ

雨水の侵入や紫外線を防いで耐久性アップ

弊社で施工する時に使う水性クリヤーです。老化現象の防止や水を浸透しにくくして中性化を防止する材料で機能性、安全性に環境にも優れ幅広く使用されています。

保護塗装が無い場合打ちっ放しコンクリートは数年で汚れてきます。このため質感をそのままに仕上がりを長期間にわたって維持できるように塗膜系塗装を行います

水分に含まれる汚れが付着するだけではなく、砂埃が雨水で流れてきたり、コンクリートの打ちっぱなしのように、外壁そのものを守るための保護層がない場合、透明な撥水材を塗っておくことで見た目は変えず耐久性を維持する効果が期待できます。撥水仕上げにした壁は水分をよく弾くので、汚れが定着しにくく水や高圧洗浄する事によって汚れが落ちやすくなります。

ダメージのあるオシャレなコンクリート
ダメージのあるオシャレなコンクリート

打ち放しコンクリート補修 メリット

  • サビや雨だれで躯体が汚れても新築同様のコンクリートの風合いを出して仕上げることができます
  • ジャンカやコールドジョイントが出来ても部分的に回りに合うように化粧補修ができますのでトラブル等回避できます
  • コンクリートを型枠から外してイメージと違うコンクリートの色に仕上がってしまった場合でも水性塗料、またはセメント等を使用してイメージに近い仕上がりにもっていく事が可能です

打ち放しコンクリート補修 デメリット

  • 色合わせ補修した所と本来のコンクリートとの質感が見る角度によっては違って見える場合があります
  • 建物の形状により雨もしくは湿気が多い日はコンクリートの色が変わって見える場合があります 
  • 時間が経過した時にコンクリートと補修した所の劣化スピードが違うので色ムラが起こる可能性がある