杉板外壁の自主検査 3年経過したので施工時と現状の確認!

3年目の自主点検での現状
当社では、打ちっ放しコンクリートの外壁仕上げとして人気の高い「杉板本実型枠仕上げ」を数多く施工しています。今回ご紹介するのは、3年前に施工した外壁の事例です。施工当時の写真と、3年目の自主点検を経た現在の状態を比較しながら、耐久性やメンテナンスのポイントについてお伝えしていけたらと思います!

施工時の仕上がり
施工当時は、杉板の美しい木目がコンクリートに鮮明に転写され、無機質な素材でありながら温かみを感じる仕上がりとなりました。モルタル付けで不陸や気泡を調整した上で、最終的に塗料による色合わせの化粧補修を行っています。これにより、自然な木目の表情を活かしつつ、均一で美しい外観を実現しました。
また、仕上げにはランデックスコートWS(艶消し透明)をクリアー塗装として採用。撥水性と耐候性を高めることで、雨だれやエフロレッセンス(白華)を抑制し、杉板模様を長期間維持できるよう配慮しています。

3年が経過した現在、外壁は全体的に良好な状態を維持しています。
杉板模様の鮮明さ
施工時と比較すると若干の色調変化はあるものの、木目の陰影は十分に残り、コンクリートならではの重厚感と経年美が感じられます。一般的な打ちっ放しコンクリートでは時間の経過とともに模様が薄れやすいのですが、今回の仕上げでは杉板の表情がしっかりと残っており、建物に独特の存在感を与えています。
ランデックスコートWSの効果
クリアー塗装により、雨だれや白華の発生はほとんど見られず、外観の美しさを保っています。撥水性能が長期間持続していることから、コンクリート表面の汚れが付きにくく、清掃も容易です。特に艶消し仕上げは、光の反射を抑えることで落ち着いた質感を演出し、周囲の景観や植栽とも自然に調和しています。
化粧補修部分の追従性
モルタル付けから行った化粧補修も違和感なくなじみ、補修跡はほとんど目立たない状態です。打ちっ放しコンクリートでは施工時の気泡や打ち継ぎ目が問題になりやすいのですが、適切な色合わせ補修を行うことで長期的にも美観を損なわないことが実証されました。


メンテナンスの重要性
打ちっ放しコンクリートの杉板仕上げは、そのままでも魅力的ですが、防汚性・耐久性を高めるためのクリアー塗装が非常に効果的です。特にランデックスコートWSのような高性能塗料は、撥水・透湿のバランスが優れており、外観の美しさを長期間維持します。
また、数年ごとの自主点検によって小さな劣化や汚れを早期に発見し、適切に補修・再塗装を行うことが大切です。大きな劣化が進んでから対応すると費用も手間もかかりますが、定期点検と軽微なメンテナンスを重ねることで、トータルコストを抑えながら理想的な外観を維持できます。

- 杉板型枠打ちっ放しコンクリートは、木目の自然な表情とコンクリートの重厚感を両立できる人気の仕上げ。
- ランデックスコートWS(艶消し透明)によるクリアー塗装で、雨だれや白華を防ぎ、美観を長期維持。
- モルタル付け+色合わせの化粧補修により、補修跡も目立たず高い完成度を実現。
- 3年経過後も高い耐久性と美観が確認でき、定期点検・メンテナンスの重要性が再確認された。
当社では、京都・関西・札幌エリアを中心に、打ちっ放しコンクリートの新築施工から補修・再生まで幅広く対応しています。杉板仕上げの外壁や化粧補修をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。